<筆者「おーば」の簡単なプロフィール>
新卒で入社した大手金融会社を、適応障害により休職。後に退職して無職を3か月経験し、再就職をした20代男子。自身の経験から「仕事の悩み」に関連するWEBサイトの運営やYoutubeでの動画発信、ココナラにて悩み相談などをしています。
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仕事を辞めたいと思っていても、その気持ちを口に出して伝えるのは、なかなか勇気がいることですよね。
「上司や同僚にどう伝えればいい?」「家族や周囲の反応が気になる……」
そんな風に悩みを抱える人はたくさん居ます。この記事では、仕事を辞めたいけれど不安で一歩が踏み出せない方に向けて、いくつか対処法をご紹介します。
仕事を辞めたいけど言えない理由と対処法
仕事を辞めたいと思っても、その気持ちを伝えるのは難しいものです。職場の人手不足、家族や友人の反応、上司に引き止められる、退職後の生活への不安など、仕事を辞めたくても言えない状況は人によって異なります。
それぞれの状況に合わせた対処法をご紹介するので、参考にしてください。
人手不足なので言いづらい
職場が人手不足の場合は「自分が辞めることで周りに負担をかけてしまう」と罪悪感を感じることもあるでしょう。しかし、自分の気持ちや今後のキャリアを優先することが大切です。辞めたい理由を正直に伝え、可能であれば引き継ぎをスムーズにするための提案をしましょう。
対処法
人手不足を理由に退職をためらっている場合は、自分の業務を整理し、後任者や同僚が引き継ぎやすいように前もって準備をしておくと良いでしょう。退職の意向を伝える際は、これまでの会社での経験に感謝を示しつつ、今後の目標のための決断であることを伝えるのが良いです。そうすれば、退職の意思を伝えやすくなります。
家族や友人に何か言われるのが怖い
仕事を辞めることで、家族や友人など周りから何か言われるのではないかと不安ですよね。周囲の心配や反対意見があなたの気持ちを重くするかもしれません。しかし、大切なのはあなたの気持ちです。周囲のことばかり考えていては、より心の負担になってしまいます。
対処法
家族や友人には、自分の気持ちや仕事を辞めたい理由について丁寧に伝えましょう。周囲の理解やサポートを得るためには、自分の感じているストレスや将来への思いを正直に伝えることが大切です。周囲の意見やアドバイスを参考にして、次へのステップへふみ出しましょう。
上司に引き止められるのが嫌だ
退職を申し出るときに「上司に引き止められはしないか」との不安もあるのではないでしょうか。心の中では新しい道を歩む決断をしていても「上司の反応を考えると退職を切り出しにくい」という気持ちはわかります。しかし、重要なのは今後のキャリアや自分の気持ちです。上司には退職の意志をしっかりと伝えましょう。
対処法
上司に退職の意向を伝える際は、自分の決断をしっかりと伝えましょう。引き止められた場合の理由を準備しておくことも、大切です。感謝の気持ちを伝えつつ、自分のキャリアプランや退職の理由を説明しましょう。可能であれば、自分の後任や業務の引き継ぎ計画を提案してはいかがでしょうか。そうすれば、スムーズな退職への道が開けます。
伝えた後の上司の反応が怖い
退職を伝えた後の上司の反応は、誰しも不安です。上司の怒りや失望が心配で、どう対処すれば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。しかし、自分のキャリアを考えた上での決断なら、自信をもちましょう。自分の決断を信じることが大切です。
対処法
上司への退職の伝え方には、冷静さが求められます。まずは、自分の退職理由をはっきりと落ち着いて伝えることが大切です。上司の反応にも理解を示しながら「自分の決断は変わらない」と気持ちを伝えましょう。感情的にならず理性的に話を進めれば、理解してもらえる可能性が高いです。
退職日まで気まずい思いをしたくない
退職を決めたとしても、職場での雰囲気が気まずく感じられることもあるでしょう。残された期間をどう過ごしたらよいか分からず、仕事を辞めたいと言い出せない方もいるのではないでしょうか。退職までの期間を穏やかに過ごすためには、職場の人々と良好な関係を保つことが大切です。
対処法
退職までの期間は、できる限り普段通りに過ごしましょう。日々の業務に集中し、職場の人々とのコミュニケーションを大切にすれば、気まずさが和らぎます。退職に向けての準備も進めつつ、同僚や上司との良好な関係を最後まで維持しましょう。
退職後の生活に不安を感じている
退職後の生活への不安は、退職を決断する際の高いハードルとなります。経済的な不安や転職への心配は退職をためらわせる原因ですが、この不安を乗り越えれば新しいキャリアへの道が開けます。
対処法
退職後の不安を和らげるために貯金をしておくなど、具体的な計画を立てましょう。キャリアカウンセリングなどを受けるのも、新しいキャリアの方向性を見つけるのに役立ちます。不安はあるかもしれませんが、退職後の具体的な計画を立てることで、次のステップへ踏み出せます。
筆者の体験談:私も勇気がなく退職を言い出せなかったです。
例に漏れず、私も退職を伝えるのに勇気がいると感じ、なかなか伝えられずにいました。ただ、実際に伝えてみると、一瞬で終わったので非常に驚きました。
そんなに身構える必要はないのかもしれません。
仕事を辞めたいと言えないままでいるリスク
仕事を辞めたいと言えないままでいると様々なリスクが生じます。どのようなリスクがあるのか見ていきましょう。
心身に不調が起きる可能性がある
「仕事を辞めたい」と思いながら口に出せない状態が続くと、心身に不調が起きる可能性があります。
ストレスや不安から睡眠障害、うつ病、不安障害などを発症するリスクがあるのです。ストレス状態が続くことで免疫力の低下にもつながり、身体的な病気のリスクも高まります。仕事のストレスが原因で病気になる前に行動しましょう。
また、既に身体に何かしらの症状が出ている方は、お医者さんに診てもらうようにしてください。
筆者の体験談:私の身体に表れていたサイン
適応障害で休職した過去があります。休職する前は主に以下の3つの症状が身体に出ていました。
・下痢
・睡眠障害
・断続的な頭痛
みなさんも気をつけてくださいね。
パフォーマンスが落ちてミスが増える
職場でのストレスが原因で集中力や判断力が低下すれば、仕事中にミスが増えることも。ミスによってモチベーションが下がると、業務に対する熱意まで失い、さらにミスが増えるという悪循環に陥る可能性もあります。このような状態が続くと職場での評価にも影響があるため、早めの対策が必要です。
スキルが身につかず転職しにくくなる
仕事を辞めたいと感じながらも職場に留まり続けることで、新しいスキルや経験を積むチャンスが失われます。自分の強みを生かせない職場では上手くスキルアップできず、転職する際に必要な経験や能力が身につきません。自分のキャリアプランに沿った職場で働くことを第一に考え、適切なタイミングで転職にふみ切りましょう。
職場の人間関係が悪化することもある
仕事を辞めたいという感情が強いまま働き続けると、職場の人間関係に影響を及ぼすこともあります。
ストレスが原因で同僚や上司とのコミュニケーションが上手くいかなくなり、職場の雰囲気が悪化するケースもあるのです。人間関係の悪化は職場での居心地の悪さを増すだけでなく、チームワークや業務の効率にも悪影響を及ぼし、職場全体の生産性に影響を与えます。
仕事を辞めたいと言えるようになる5つの方法
「仕事を辞めたいという気持ちを言えるのか不安」という方も多いのではないでしょうか。退職の意思を伝えるときの不安を軽くし、スムーズに伝えられるようになるには5つの方法があります。自分に合った方法を見つけてください。
自分と向き合う
まずは自分自身としっかり向き合いましょう。現在の仕事に対する本当の気持ちや、なぜ退職を考えているのか、自分が本当に望んでいるキャリアとは何かなどを見つめ直してください。自分の内なる声に耳を傾ければ、退職という大きな決断に向けて心を整えられます。
筆者のひとこと:紙を使ってモヤモヤを整理
私は今の悩みや辞めたい理由、会社への不満などを紙に書き出していました。自分の考えを整理することにも役立つのでおすすめです。
誰かに相談する
信頼できる友人や家族、キャリアカウンセラーなどの専門家に相談することも有効です。他者の視点からアドバイスを得ることで、自分の状況を理解して、将来に向けた明確な計画を立てやすくなります。
誰かに相談することで、退職へ向けた自分の思いも整理できます。
具体的な計画を立てる
退職を決意したら具体的に計画を立てて、退職のタイミングや金銭的な計画などを立てましょう。計画を立てることで退職後の不安を減らし、スムーズに辞めたいと言えるようになります。
期限を決めて行動する
仕事を辞めるためには期限を決めて行動することも大切です。いつまでに退職するかを決めて、逆算して貯金や転職の期限も決めていきます。期限を決めることで、退職に向けてすぐに動き出せるようになるでしょう。
筆者のひとこと:就業規則は必ず確認
必ず就業規則は確認しておきましょう。就業規則には、「⚪︎日前までには直属の上司に退職の旨を伝え、書類を提出」といった内容が書いてあります。民法上は2週間で退職できることもあるみたいですが、部署や人事部の方などのことを考慮して、できれば正しい手順で退職することをおすすめします。※1
転職先を決めておく
できれば、退職前に転職先を見つけておくと良いでしょう。次の職場が決まれば様々な不安を払拭して退職を伝えやすく、新しいキャリアへスムーズに移行できます。転職活動を通じて自分に合った新しい職場を見つけ、次のステップへふみ出しましょう。
仕事を辞めたいことを伝える時のポイント
仕事を辞めたいという気持ちを間違った方法で伝えると、トラブルや後悔に繋がるかもしれません。ここでは、退職をスムーズに伝えるための2つのポイントを紹介します。これらのポイントを参考にして退職の意向を伝えましょう。
適切なタイミングを見つける
退職を伝える際のタイミングは、その後の職場の雰囲気に大きく影響します。業務の繁忙期やプロジェクトの大きな節目を避けて、落ち着いている時期を選びましょう。また、上司が他の業務に追われておらず、落ち着いて話を聞いてくれる時間帯を選ぶことも大切です。タイミングに配慮すれば、職場の雰囲気を良好に保つことができて、スムーズな退職に繋がります。
感謝の気持ちを示す
仕事を辞めたい旨を伝えるときは、これまでの経験や成長に対する感謝の気持ちを忘れずに伝えましょう。感謝の言葉を伝えてポジティブな印象を残すことができれば、気持ちよく退職日まで過ごすことができます。例えば「ここでの経験は私を大きく成長させてくれました。ありがとうございます。」のように伝えると良いでしょう。また、退職する理由やキャリアの方向性についても、できるだけオープンに伝えることが大切です。
仕事を辞めたいと言えないときはご相談を!
仕事を辞めたいと思っていても「辞めたい」とはなかなか言えないものです。しかし、辞めたい気持ちを抱えたまま働き続けても良いことはありません。前述した通り、そんな時は、信頼できる家族や友人に相談してみてください。誰かに聞いてもらうことで気持ちがラクになりますよ。
もし、周りに相談できる方がいらっしゃらない、親しい人には逆に話せないなど感じている方はぜひご連絡ください。
仕事についての悩みやストレスなど特化した相談サービスをご提供しています。私自身は過去に人間関係や業務量の多さにより適応障害を患い、休職や退職を経験したことがあるので、誰よりもあなたの気持ちに寄り添います。
※1出典:厚生労働省「退職の申出は2週間前までに」
(最終確認日:2024年2月19日)